こんにちは! 身体調整-カラ・コロ・ケア- 代表の理学療法士の廣瀬です。

私は、理学療法士として、都内にあるリハビリ専門病院や大学病院など20年の間に超急性期〜終末期医療で、病院〜地域リハビリにまで携わってきました。

最近では、「リハビリ(リハビリテーションの略)」という言葉を当たり前のように使われ、知られるようになってきたように思われます。

でも・・・

「リハビリって言うけど・・・効果は?」と言う話も・・・よく耳にします。

今回「リハビリとは?」「効果的に行えるリハビリとは?」についてお話しします。

 

「リハビリ」と言う言葉が一般的になっており、「リハビリをしましょう!」「運動しましょう!」などで使われており、病気や怪我の回復や健康維持、介護予防のまで幅広い意味で使われていると思います。

そもそも「リハビリ」と言われていますが「リハビリテーション」の略しているもので、その語源はラテン語で「Re-:再び」+「habilis:人間」であり、“再び人間らしく”と言う意味で、

私は「病気や障害の後遺症から、普段の生活に過ごせるようようにすること」

と考えています。

ただ、「辛い・痛い」「大変」「そもそも運動なんてしなくない」などの、元気で過ごしたい!健康でいたい!と思うのに、“面倒なこと=リハビリ”というイメージがあるということもよく聞きます。

そこで、病院リハビリや地域・在宅リハビリまでを知る理学療法士が提案する

“リハビリを効果的に行うための3つのポイント”

今日からできる納得・安心の方法を紹介します。

 

ポイント①:できるだけ自分で行う

リハビリを行う方は、何かしら心身に障害を持っており、生活を行う上で介助が必要な方もいます。もちろん、必要な介助は行うものですが、自分でできるのに介助してもらっているということもあります。

“自分でできるとは、できるだけ自分で行う”

ということを勧めます「介助が過剰になってしまう=できる能力を衰えさせてしまう」というリスクが潜んでいると思ってください。

 

ポイント②趣味や好きなことをする

リハビリなのに好きなことしていいの?

運動とかしなくてもいいの?

と聞かれますが、人間は自分が好きなことをしているときは“時間を忘れます”

つまり、自分の好きなことをするのは、苦労することなく、毎日でもできると言うことです。ただ、趣味といってもインドアということではなく、何かしらの活動を伴うものにしてください。「活動=体を動かす」ということになります。

 

ポイント③お話しする機会をもつ

お話しをするためには、相手がいなくてはなりません。一人ではできない活動です。

「家の中で話せればいいのか?」という話もありますが、近所の知り合い、仕事・趣味仲間など様々な人たちとの交流を勧めています。このコロナ禍であるため、外出する機会が減っていますが、“外出=歩く”こと“会話=頭の作業”になるので、体を使う機会になるのです。

 

さて、リハビリの効果的を上げる3つのポイントを出しましたが

「これってリハビリですか?」と思うかもしれませんが、リハビリは運動だけではありません。“人を総合的に健康する手段”として考えると

心身の健康を考えると、活動するということは、体を動かすということになるので、体力のリハビリにつながります。また、趣味や会話は、頭を使うということになるので、認知のリハビリになります。

つまり、普段の生活で、自分できることを自分で行うという意識を持つだけで、心身のリハビリに繋がるということになります。

 

しかし、自分のしたいことだけするだけで健康になるのでしょうか?

言葉に語弊が出てしまうのですが、残念ながら得意なことだけではダメです。

これは、苦手なこともしてみよう!というわけではなく「得意なこと=同じ動き」ということで、運動内容に偏りが出てしまいます。人間は同じ作業と続けていると、効率的な動きを覚えてしまい、その作業に必要な心身機能が最小限の力となってしまうというわけです。

つまり、折角の趣味活動をうまく運動に繋げたのに、ルーチンになってしまうことで、運動を続けた効果に旨みが少なくなってしまう可能性があるのです。

リハビリの順々に上げていく方法のワンポイントアドバイスとして、いつもの運動を行うことも重要です。そして時期をみながら、少し難易度を上げることで、心身機能良い刺激を与えることになり、リハビリの効果を高めること繋がります。

 

例えばですが、変形性膝関節症の手術後に自宅退院してきたものの、手術前と比べてあまり外出しなくなり、元気もなくなってしまった82歳男性。自宅内で趣味活動などは行い、夫婦の会話もありますが、元気がなくなってきたのこと。

そこで、夫婦で行える体操と男性が行っている趣味活動の仲間との会話や出先を確認し、夫婦間以外での時間を持つように提案をいたしました。評価-導入-実行まで3ヶ月の経過で、男性は手術前のように、外出や旅行に出るなど元気な生活を取り戻すことができました。

 

「リハビリを効果的に行うための3つのポイント」を紹介させていただきました。リハビリを行うには、老若男女は関係ありません。

三つのポイントは①できるだけ自分で行う。②趣味や好きなことをする。③お話しする機会をもつというのは、自身の生活を見直すと誰にでもできる簡単なことですので、試してください。

 

現在、自身で取り組まれているリハビリ方法にも一つアクセントが欲しい、効果をあげてみたいと思う方は、一度ご相談ください。